広告とか人間とかのネタ帳

電車の中でも誰かを出抜くときでも!PC・スマートフォンで絵と動画と文字で見て読むコラム

vol.64 就職活動を風刺した動画が話題。

一人ひとりの生きたい生き方を認めてあげることも必要。


7分28秒

 約1年前、私も就活生だったことを思い出す。あの頃はやる気も漲り、自分だけ特別で、無限の可能性を得ていると感じていた。自分は、様々な経験をしてきた、他の学生なんかよりかは面白い人間で、価値のある人間、利用価値のある人間だと自負していた。もちろん、こうした高い志を就職活動で呈するわけだけど、向こう側の人たちには全く伝わらない。それは当然のことで、自分で強く思ってるだけの根拠のない自信は脆く、後々簡単に崩れさっていくものだとわかっているから。

 この就職活動を風刺した動画は凄く魅力的だ。
就職活動をネタにされた小説、朝井リョウの「何者」も面白かったけど、
日本の就職活動の実態を熟知しているんじゃないかなと思う。
こういうもので、人の心をぐさっとしちゃうのって素晴らしいと思うんだよね。
一見、読み物だったり、見るもので終わってしまっちゃうけど、
実際にこういうのを作る側の視点で見てみると、
凄く難しいし、考えられているのがわかる..。

 でもさ、よく言われてることだけど、今は企業に頼らない生き方で
(むしろ)自分の力で生きていくみたいなトレンドになってる気がする。
この動画を作った人にしても、
動画の中では就職活動を失敗したみたいな終わり方にしてるけど、
実際これだけのものを作れる器量とかセンスがあるのは私は羨ましい。
なんだろう、確かに優良企業に入ることが正しいのかもしれないけど、
こういったものを人生かけて作る生き方を認めてあげることも必要なんじゃないかな。