vol.20 スリーパー効果は知ってる？

スリーパー効果

(有り難や、スリーパー効果（sleeper effect）－送り手の信憑性とスリーパー効果（２）－ より引用)

よく夜の繁華街など歩いていると、居酒屋なりカラオケなりの客引きが近づいてきて「飲み放題1000円だよぉー！完全個室でやってますよー！いかがですかー？」って言われません？
 

私なんかは、良くも悪くもこういう人たちに気に入られる体質なので頻繁に声をかけられます。
けど、友達と飲みなどする際、店は決めていってるので客引きにひょいひょいついて行くことはありません。加えて、以前に同様の仕事をしていた為に内容如何は重々知っているのでついて行く気はしませんが。
 
とはいうものの、値段と個室に罪はありません。値段だけみればとても安いことに変わりはありません。実際、「完全個室で安いなら入っとけば良かったね」なんてこともなくはありません...。
 
 
これはその信憑性と内容が分離していくことが起因として引き起こるものです。最初は、発言者や発言内容の信憑性が影響するが、時間が経つに連れて発言の内容だけが影響してくる。
 
これをスリーパー効果といいます。これは、人を説得するときや合意を得る際にとても効果のある術なのではないかと思います。
 
 
ただし、1番忘れてはならないのは『人は興味のないものに対しては、1mmも脳みそを使わない』ということです。とすれば、どんなに効果の説得術を用いても、無意味なものとなるということですね。
 
 

スリーパー効果を与える際に重要なことはなんだと思いますか？

大きな声をだすこと？相手の眼を見つめること？それよりももっと大事なことがあるんです。
それは、いかに相手に発言の意図や内容を理解させるかがポイントです。
そのためには、言いたいことはより具体的に発言しましょう。そして少しでも大げさなくらいで表現しましょう。
 
大げさな表現は最初は不信感やら信憑性の部分で不安かもしれませんが、時間が経つに連れてスリーパー 効果が働き、「あれはいいかもなぁ」なんていう妥協点を見つけ出します。相手が少しでも興味を抱いてくれたら、初級編合格です！あとは興味から行動、愛情に転換することが求められます。
 
 
もちろん、スリーパー効果が絶対ではありません。でもこんな効果があるってことを知っているのといないでは損得が変わってくると思いませんか？