広告とか人間とかのネタ帳

電車の中でも誰かを出抜くときでも!PC・スマートフォンで絵と動画と文字で見て読むコラム

vol.31 Google+の向かう道

2011年6月から開始されたサービスであるGoogle+というSNS

Google+

 

 それより3年前に既に開始されていたFacebookの二番煎じの色合いも開始当初はだいぶ濃かったと思う。Facebookは日本でも圧倒的な認知を誇り、多くの利用ユーザーを抱えている。一方で、Google+はあまり調子は良くなさそうである。確かに2年間でFacebookに次いでSNSであるみたいであるが、私の周りに使っている人はあまり見受けない。アクティブもそこまで高くないのが現状ではないのだろうか。しかし、私はGoogle+に関しては、Facebookよりも今後に高い可能性や期待を抱いている。

 

それはなぜか。

 

 

Google+が、向かう道に、心高鳴っている。

 Googleは、ソーシャルグラフという概念よりもインタレストグラフについて重きを置いているのはご存知だろうか。

 

 ソーシャルグラフとは、WEB上における人間の相関関係である。

人間の消費行動や認知は、周囲からもたらされることを前提とし、単体の人間のコミュニティを把握していくこと。そして、そのコミュニティに情報拡散を期待する仕組みである。Facebookは、このソーシャルグラフを用いて隆盛し、広く認知されてきたのだろう。

 

 しかし、今Facebookの広告モデルは、多方面から酷評が挙がっていると聞く。

具体的な意見として「広告のクリックが望ましくない」「CVRは良くない」「記憶に残らない」等など。マーケターもSNSを用いたマーケティング活動はこれからは必須で、勉強しながら取り組んでいると思われるが、そこまで効果が得られない為日々、疲弊しているのではないか。。

 

 

そんな中、漸く二周年目を迎えたGoogle+は、ソーシャルグラフという概念よりもインタレストグラフで競合と差別化を図っている。

 インタレストグラフとは、興味関心のある人やモノなどの相関関係を元にした図だ。

同じ興味や似た関心のある者同士が繋がり合うことである。

 

 ソーシャルグラフとインタレストグラフの消費行動や認知の前提にあるものの違いは

前者は、「友人、知人からの紹介」

後者は、「詳しい人からの紹介」

であるんだと思っている。

 

 さらに、Google+はインタレストグラフに重点をおいてるだけでソーシャルを軽視しているわけでもなさそうなのだ。Google+では、事細かいコミュニティの使い分けができ、より"人間"らしいソーシャルの方向に向かっているんだろう思っている。

 

インタレストだけじゃダメ

 ネット広告が検索から興味関心に依る仕様になるのは当然の成り行きだとして、情報取得の利便性が向上しても、逆に、結局のところ興味関心に依る広告配信システムの都合上、自身の興味の後追いになってしまって、もう買ったから不要とか興味なくなったよ状態に陥りやすくなってしまう。

 

 そして、情報が自身の興味ある分野しかこなくなって、視野が狭まって、かえって商品の接触や購買数が減っちゃうんじゃないかっていう懸念もある。だからこれからのオンライン広告は、インタレストな人々に訴求し、また、全く興味なかった人に対しても感化させるクリエイティブをつくっていかなければならない。

 

 誰もが買う可能性のある一般消費財を、ひとえに特定の人の興味関心で訴求してしまうというよりかは、こういうセグメントに対してはこういうクリエイティブを、という思考を持ってネット広告を扱っていくのがこれからの必要知ということになっていくのだと思う。

 

Google+は流行る。

 正直、私もFacebookに関してはソーシャル疲れをしています。見られたくないものを見られるし、見たくないものも見てしまう。特定に人にだけ見せたい、様々なコミュニティやサークルによる"自分"を表現していきたい。もっと、私側にある興味関心のあるニュースフィードにしていきたい。そんな思いを叶えてくれるのが、Google+なんだろうと思っている。SNSはもっと意味のあるソーシャルインタラクションでなくてはならないと強く思うのだ。

 

興味関心を軸としたサービス

 くどいようであるが、これからは検索というアクションよりもインタレストなものに対しての情報に触れていく。

 

 従来の消費プロセスのセオリーとして、 AIDMAやAISAS理論が巷では有名であった。

 

AIDMA・AISASの法則

AIDMA→AISAS チャート図

 

 

 しかし、今では上記以外のセオリーが台頭している。

その有名なものとして、AISAやSIPSとかであろう。

 

AISA(アイサ)

f:id:GaiaX_Social-Media_Lab:20100907120137j:image

 

SIPS

 
 
 ユーザーニーズが検索から興味関心によって、認知感化されていく。
(検索はなくなりはしないと思うけど)
 

 そんな中で、興味関心を軸としたサービスが今たくさん登場しているので、一部だけど紹介していきたい。

 

 

Gunosy(グノシー)

 最近、もっとも人気なサービスとして名高いGunosy(グノシー)。

これは、独自のアルゴリズムでその人の興味関心に見合った最新のニュースを届けてくれる。使えば使う程、自身に見合った情報を届けてくれるので、毎日のニュースが楽しみになりますよ。

 

 

Links for Good

 社会貢献活動の情報と個人をマッチングするプラットフォーム。

 

「Links for Good」は、個人に社会貢献活動の情報を提供するプラットフォーム。サイトに訪れた人の興味や関心に合った広告を配信する技術「YDN」を活用すること で、個々のユーザーの興味などにマッチした、ボランティアやチャリティーイベント情報などを掲載することができる。

http://www.mdn.co.jp/di/newstopics/30381/?rm=1

 

 自分が、どのジャンルの社会貢献活動が興味があるのかってことを認識する良き機会になりそうですよね。

 

 

 

参考URL:

CNET:「Google+」が2周年--“興味・関心”を軸に差別化狙う

http://japan.cnet.com/news/service/35033566/