vol.35 皆に好かれてる人気者は、時として孤独である。
人気者は一瞬のもの
人の輪には、とても複雑な思いが巡っていて、
その思いを制した人が輪を取り仕切る長的な役割をするんだな
と、この数十年の人生を振り返ってみて思いました。
そんな人は、だいたい人気者で。
輪の中心にいて、皆に好かれてる。
笑顔が絶えないし、見ていて飽きない。
幸せを配るアンパンマンみたいな。
人気者は、どんな努力をしているんだろう?
毎朝欠かさずランニングしてたり、料理本を片手にフライパンを振り回してたり、
大量の本を一言一句逃さず飲み進めていたり、鏡の前で笑顔の練習をしていたり...
まさしく努力の鬼と化しているのかな?それとも生まれたてのもの?
私なんかは、凄い努力家で。輪に馴染めない人は凄い気にかけて話しかけるし、
会話がなくならないように常に話題提供、ニコニコ笑顔全開で、はいみんな注目ー!みたいな
そして最後は、リアクションの鬼!みんなの視線がこっち向いてないと逆に不安なくらい。
でもこれって、まるで、自分が輪に存在しているヒエラルキーの上位にいて、
それでいて絶対的に守られている寄坐のような振る舞いをしてるだなって思う。
結局は自己満足で、「今、自分輝いてる!」って感じ。舞台の上の踊り子のような。
そして舞台から降りると、ただの一般人で人の形をした何かに過ぎなくなってる。
私って何?その答えを探して、また輪を"仕切る"ふりをする。ヒトラーもどき。
けど、真の何かを持っているわけでなく、誰かの借り着だから、結果は全くの別物になる。
自分が持ってるものってなんだろうって常に考えてるんだけど、まだ見つからないんだよね。
きっとこれって、誰もが考えてることだと思うし、皆じたばたしてるんだろうなって、
人気者は、自然なもので天性のもの、だけどそれが欲しくて戦う人もいて、
しっかり役割をやり遂げている人もいる。
私は今、孤独を感じるひとりの人間。自分のことをよく分かっていない哀れな人。
最初の一歩は、小手先のテクニックなんかより、根本的なものなのかもしれないな。
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